やぶから九尾

東方SS書きのブログでございます

Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

★自作SS紹介★ 作品集71 『八雲の式の式の式』 1

何か、さっき気づきましたが、私今日で、デビュー1周年みたいですw
初SSの『大きくしたいの!』から一年かぁ。長かったような短かったような。
記念に何か書けば良かったか~、と思いましたが、中途半端に変なもの書いたら凹みそうなので、やめておきますw 今日のところは、『八雲の式の式の式』の紹介で。

以下は超絶ネタバレなんで、未読の方はご注意願います。


とりあえず、『神は何処より~』の経験から、一週間で(60kbくらいの)SSを書くのは、自分には無茶だとわかったので、次の作品はものすごく時間をかけて作ろうということだけは決まっていました。その結果、二ヶ月かけて200kb超のこのSSが書きあがったのですが……。今考えても、よくこんな無茶な試みやったなぁと思います(汗)。ジャンルといい、設定といい、地雷原に家を建てようとしたものではないかと。もちろん、建てたいと思ったから、建ててみようと思ったんで、後悔しているわけではないんですけど。


このSSの発端は、『境界上の存在』に興味が湧いたことにありました。境界あるところに、タブーや怪異があるということについては、世界中のあらゆる民族の文化に転がっている話です。日本においても、敷居やら、橋やら、水辺やら、境界上で不吉なことが起こったり、鬼や妖怪が現れるという話は多く存在します。同時に、境界に属する人々(マタギとか巫女とか)も特別視され、動植物等においても、それが当てはめられたのです。私が注目したのは、狸でした。民話等で狐や狸などは、人を化かしたり言葉を話したりと、大活躍です。彼らは獣と人間の境界に位置し、物語上で恐ろしい姿や滑稽な姿を見せたりして、異界と人間界の橋渡しの役目をしてくれます。

さて、私は次にとある漫画のキャラクターを思い出しました。ドラえもん、それは人間ともロボットともつかない、境界上の存在です。おまけにタヌキ。そしてこの全国一の知名度を誇る人気者の能力に、あらゆる点で似通っているキャラクターが、東方に存在しました。

そう! 境界ババ


          境界お姉さんこと、ゆかりんです!

スキマで超空間を移動したり(どこでもドア)、妙な道具を用意したり(四次元ポケット)、境界を操って因果律を捻じ曲げたり(秘密道具)、博識だったり、主人公を見守る立場だったり。ここまでくると、神主の中の無意識層にあったドラえもんが表に出てきたのが、八雲紫なんじゃないか、とまで思います。ただし、性格については正反対。まるでコインの表と裏です。
これこそが、このSSの発端でした。劇中で青が冬に現れたことには、そういう意味があったのです。つまり、紫と青は同質だけど正反対の存在であり、両者が出会うということはないということにしたのです(メリーはどうした、というツッコミは無しで!)。

これを思いついた私は、SSにしたら面白いかも、と思ったのですが……。


これクロスオーバーじゃん!!(;゜Д゜)


正直、私はそれまで、クロスオーバーが好きじゃありませんでしたし、読み専時代も敬遠していました(おいおいw)。だから、かなり難しいジャンルであるということは、想像に難くありませんでした。というわけで書き始める前に準備段階から、「じゃあ、それまでのクロスオーバーの、何がいけなかったのか」について、まず考えることに。以下はその時のメモを参考にしたものでござんす。

1 一方が引き立て役
クロス先のキャラクターもそうですが、それ以上に東方キャラが引き立て役になってしまっては、創想話の読者が激怒するのは火を見るよりも明らかです。作者の都合で、つまらないミスをしたり、意味もなくやられ役にさせられたり、理由もなく惚れてしまったり。書くのは簡単です。が、面白く書くのは、殆ど不可能です。相手がドナルドとか、ンガベさんとか、それなりに笑えるキャラであっても、強烈な拒否反応が起こるのは自然な話でしょう。というわけで、私は東方側にも、ドラ側(というか、青一人なんですけど)にも、見せ場を作りたい、いや、作らなきゃSSとしてヤバい、と肝に銘じました。

2 世界観が合わない。
仮にも、東方創想話に来ているというのに、幻想郷じゃなくてガンダムの作品を読みたがっている人はいないでしょう。それを考えると、二次SSで一番大事というか基底となるのは、世界観だと思います。作者の東方世界観と、読者の東方世界観が、あまりにも乖離している場合には、なかなか受け入れてくれません(例えば血みどろ残虐な東方SSが受け入れられるためには、ものすごく高いクオリティが求められると思います)。そういった理由で、私は舞台をドラえもんワールドにするわけにはいかず、絶対に幻想境にしなければいけませんでした。その上で、ストーリーの展開については、完全に大長編ドラをお手本にしました。この組み合わせが逆だったら、たぶん上手くいかなかったんじゃないかと。

3 そのキャラを知らない
クロスオーバーで一番の壁となるのが、クロス先の作品を、読者が知っているかどうかです。いくら面白いからって、『ウルトラ忍法帖』とのクロスオーバーでは敷居が高すぎます。今なんでその漫画引っ張り出してきたんだ、って思ったでしょ? 私だってびっくりです。それくらい敷居が高いということです。ところが、『ドラえもん』については、死んだ私の祖父から、小学生の従妹まで知っています。まさか創想話に来ている人で、ドラえもんを知らん人はいないでしょう、観たことが無いという人だっていないでしょう。例え知らんと言い張る人だって、『多拉A夢』のことだと言ったら、「我知道!」と返してくるに違いありません(あ、でも英語圏の人は、知らない可能性もあるか)。それどころか、「何、旧ドラだって? よくぞ聞いてくれた。実は私は旧ドラについてはちょっとしたもんでね。コミックスはもちろん地上波だって映画だって未収録話だってペラペラペラ」と語りだす人が、百人はいるかもしれません。というわけで、この項目については全く心配要りませんでした。この知名度に迫ることができるのはアンパンマンかトトロくらいのもんでしょう。

4 理屈に合わん
つまり、ジャンルがクロスオーバーだと豪語していても、そこにはクロスする原因が必要なんです。作者が好きだから幻想入りさせてみました、でもいいかもしれませんが、どうしても大事件を起こした時に、その枷が足を引っ張ります。むしろ、大事件そのものに関わってるほうが都合がいい。というわけで、辻褄を合わせるのに全霊を傾けました。もう二度とやりたくないと思うほど面倒な作業でしたorz

5 トラウマ
これはもうしょうがない。
創想話において、過去のクロスで散々煮え湯を飲まされてきた人々にとっては、その名を見ることすら嫌がるかもしれません。私が書く前にも、ジョジョとクロスだったり、スグリとクロスだったりと、名作が無いわけではないのですが、割合としてはかなり低い。だけど、タグで読んでもらえなければ、話になりません。SSを書く側にとって、一番辛いのは、「評価が低い」ことではなく、「読んでもらえない」ということなのですから。というわけで、タイトルに『八雲』を入れることで、「これは東方のSSですよ! あくまで東方です!」とヘルプミー状態で勧誘していたのでした。



最初は橙が青と出会って、彼を元の世界に帰してあげる、それを意地悪な天狗にちょちょいと邪魔される、というシンプルなストーリーでした。でもそれだと、インパクトが足りない。何せクロスオーバーです。普通の出来だったら、「まぁ頑張ったんじゃないんですか?」くらいの評価で終わってしまうのはわかりきっています。だから、私も「これがクロスオーバー!?」と言わせたいという野望がありましたw それこそ一万点だって取ってしまうようなSSにできないか、と考えたとき、話が小さくては不味い、ということを悟ったのです。そこから、軽くお伺いを立てるみたいな作品じゃなくて、爆弾級の作品を目指すことになりました。そのために、もっと大風呂敷なストーリーと、それに必要な強大な敵役を作成する必要がありました。

今回はここまでで、次回へと続きます。
スポンサーサイト

Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

左サイドMenu

プロフィール

 

Author: 
 
このはずくは共通世界観、木葉梟は一度限りの世界観という風に、HNを使い分けて東方創想話にSSを投稿しています。
ここでは他の方々のSSや、自作SSの裏話などを紹介しております。あとは、軽い後日談とか。よろしくです。

最新記事

今日は何の日?教えて慧音先生

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。